『湯道』ロケ地を紹介!映画の世界を歩く聖地巡礼スポット

2023年2月公開の映画『湯道』は、『おくりびと』の脚本家・小山薫堂がオリジナル脚本を手掛け、「HERO」シリーズの鈴木雅之監督がメガホンをとった、お風呂をテーマにしたエンタメ作品です。
生田斗真、濱田岳、橋本環奈といった豪華キャストが出演しました。
亡き父が遺した銭湯を受け継いだ主人公・三浦史朗(生田斗真)が、人々との触れ合いを通して自身の心の変化と成長を描く群像劇です。
小山薫堂が入浴を日本文化のひとつとして提唱した「湯道」の思想を基に、観る人の心と身体を癒やし、温かな気持ちにしてくれる物語となっています。
作品に登場する銭湯や温泉街を実際に巡ることで、日本独自の入浴文化の奥深さや、登場人物たちが交わす心の交流をより深く体感できるでしょう。
この記事では『湯道』のロケ地とアクセス方法、関連情報をまとめてご紹介します。
聖地巡礼の計画にぜひ役立ててください。
映画『湯道』のロケ地スポット2選
『湯道』の舞台は、主要な銭湯シーンこそ松竹撮影所内の豪華セットで撮影されましたが、物語に深みを与える美しいロケーション撮影も各地で行われました。
今回ピックアップしたロケ地は、以下の2か所です。
- 有馬温泉・有馬川親水公園
- リブマックスリゾート夕日ヶ浦木津温泉(旧ゑびすや)
有馬温泉・有馬川親水公園

物語の重要なシーンで登場する美しい川沿いの風景は、兵庫県神戸市にある有馬温泉の有馬川親水公園で撮影されました。
登場人物たちが静かな川辺で心境の変化を見せる印象的な場面の背景として使用されており、四季折々の自然の美しさが映画の情緒豊かな雰囲気を演出しています。
有馬川沿いの散策路では、映画で描かれた穏やかな時間の流れを実際に体感することができ、特に桜の季節や紅葉の時期には一層美しい景観を楽しめます。
川沿いの遊歩道は整備されており、温泉街散策の合間にも気軽に立ち寄ることができます。
住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町 |
アクセス | 神戸電鉄有馬線「有馬温泉駅」から徒歩約5分 |
備考 | 散策路や休憩スペースが整備されており、 有馬温泉街の中心部からも気軽にアクセスできます。 |
リブマックスリゾート夕日ヶ浦木津温泉(旧ゑびすや)
リブマックスリゾート夕日ヶ浦木津温泉(旧ゑびすや)は、かつて文豪・松本清張も逗留した由緒ある温泉旅館です。
映画『湯道』の一部シーンは、この宿の大正館でも撮影されました。
源泉掛け流しの温泉が自慢で、映画では温泉シーンの一部がここで収録されています。
※現在、大正館での宿泊は行なっておらず、事前予約による見学のみが可能です。
歴史と文化を感じられる空間として、松本清張が愛した旅館の雰囲気を体験できます。
住所 | 京都府京丹後市網野町木津196-2 |
アクセス | 京都丹後鉄道「夕日ヶ浦木津温泉駅」から徒歩5分 |
映画『湯道』有馬温泉エリア・城崎温泉エリア・京丹後エリア周辺のおすすめスポット
『湯道』のロケ地に行くときに、一緒に楽しめる周辺のスポットも見ていきましょう。
ここでは有馬温泉エリア周辺・城崎温泉エリア周辺・京丹後エリアのおすすめスポットを紹介していきます。
有馬温泉エリア周辺のおすすめスポット
まずは有馬温泉エリア周辺で一緒に楽しめる周辺のスポットを選びました。
有馬玩具博物館
有馬温泉街の中心部にある玩具専門の博物館で、世界各国の珍しいおもちゃや伝統的な玩具を展示しています。
6階建ての館内には、からくり人形やブリキのおもちゃ、テディベアコレクションなど約4,000点が展示されており、大人も童心に返って楽しめるスポットです。
住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町797 |
アクセス | 神戸電鉄有馬線「有馬温泉駅」から徒歩約5分 |
営業時間 | 10:00~17:00(最終入館16:30) |
入館料 | 大人1000円、小人500円 |
休館日 | 不定休 |
公式HP | 有馬玩具博物館 |
城崎温泉エリア周辺のおすすめスポット3選
次に城崎温泉エリア周辺で一緒に楽しめる周辺のスポットには以下の3つのスポットを選びました。
- 城崎マリンワールド
- 玄武洞公園
- 城崎温泉街散策・外湯めぐり
それぞれ見ていきましょう。
城崎マリンワールド

城崎温泉から車で約10分の場所にある日本海に面した水族館です。
イルカやアシカのショーが人気で、特にイルカとのふれあい体験は子供から大人まで楽しめます。
日本海の魚を中心とした展示のほか、ペンギンの散歩やアジ釣り体験なども充実しており、一日中楽しむことができます。
レストランでは日本海の新鮮な海の幸を使った料理も味わえます。
住所 | 兵庫県豊岡市瀬戸1090 |
アクセス | JR山陰本線「城崎温泉駅」から路線バス約10分 |
営業時間 | 営業日により異なるためHPで確認をお願いします |
入園料 | 大人2800円、小・中学生1400円、幼児700円 |
休園日 | 不定休 |
公式HP | 城崎マリンワールド |
玄武洞公園

約160万年前の火山活動によって生まれた玄武岩の柱状節理で有名な国指定天然記念物です。
5つの洞窟からなる玄武洞は、その美しい幾何学模様が圧巻で、自然の造形美を堪能できます。
青龍洞、玄武洞、白虎洞、朱雀洞、北朱雀洞それぞれに特徴があり、散策コースも整備されています。
春には桜も美しく、四季を通じて多くの観光客が訪れます。
さらに、玄武洞のすぐ近くにある玄武洞ミュージアムでは、世界中の鉱物や宝石、化石など約4,000点以上の石のコレクションを見学でき、玄武洞の成り立ちや地球の歴史についても深く学べるため、玄武洞公園の自然美と合わせて訪れることをおすすめします。
住所 | 兵庫県豊岡市赤石1347 |
アクセス | 豊岡駅からタクシーで約15分 城崎温泉駅からレンタカーで約10分 |
観覧料 | 大人500円 学生300円 |
開園時間 | 9:00~17:00 |
休園日 | 年末年始、臨時休園日あり |
公式HP | 玄武洞公園 |
城崎温泉街散策・外湯めぐり

城崎温泉の最大の魅力は、温泉街に点在する7つの外湯をめぐる「外湯めぐり」と、美しい柳並木が続く温泉街の散策です。
大谿川沿いに約800mにわたって続く柳並木は城崎温泉のシンボルで、春は新緑、夏は涼しげな緑陰、秋は黄葉、冬は雪化粧と四季それぞれに美しい表情を見せます。
この風情ある街並みの中に、さとの湯、一の湯、御所の湯、まんだら湯、地蔵湯、鴻の湯、柳湯の7つの外湯が点在しており、それぞれ異なる効能と個性を持っています。
浴衣姿で下駄を鳴らしながら柳並木の遊歩道を歩き、外湯を巡る風情は城崎温泉ならではの体験です。
夜にはライトアップされた柳並木が幻想的な雰囲気を演出し、昼間とは異なる美しさを楽しめます。
外湯めぐり券を利用すれば効率よく複数の湯を楽しむことができ、温泉文化の真髄を満喫できます。
住所 | 兵庫県豊岡市城崎町湯島(温泉街一帯) |
アクセス | JR山陰本線「城崎温泉駅」から各外湯まで徒歩5~15分 |
営業時間 | 外湯7:00~23:00(各湯により異なる) 散策路24時間 |
料金 | 外湯入浴料大人800円・小人400円(1湯あたり) 外湯めぐり券1500円 散策無料 |
休館日 | 各外湯で異なる定休日あり 散策路は年中無休 |
関連情報 | 豊岡市観光公式サイト |
京丹後エリア周辺のおすすめスポット2選
最後に京丹後エリア周辺で一緒に楽しめる周辺のスポットには以下の2つのスポットを選びました。
- 伊根の舟屋
- 琴引浜
それぞれ見ていきましょう。
伊根の舟屋

海面すれすれに建つ約230軒の舟屋が立ち並ぶ、全国でも珍しい水上集落です。
1階が船のガレージ、2階が居住空間という独特の建築様式で、「日本のヴェネツィア」とも称されています。
伊根湾めぐり遊覧船では海上から舟屋群を眺めることができ、その美しい景観は多くの人を感動させます。
近年は舟屋を改装した宿泊施設やレストランも増えており、特別な体験ができます。
住所 | 京都府与謝郡伊根町平田 |
アクセス | 京都丹後鉄道「天橋立駅」から路線バス約60分 |
関連情報 | 伊根町観光協会 |
琴引浜

「鳴き砂」で有名な美しい海岸で、歩くとキュッキュッと音が鳴る不思議な砂浜です。
全長約1.8kmの白砂青松の海岸は「日本の渚百選」にも選ばれており、透明度の高い海水と美しい景観で多くの観光客を魅了しています。
夏は海水浴場として賑わい、夕陽の美しさでも知られています。
琴引浜鳴き砂文化館では、鳴き砂の秘密について学ぶこともできます。
住所 | 京都府京丹後市網野町掛津 |
映画『湯道』とは?
『湯道』は2023年2月23日に公開された日本のヒューマンドラマ作品です。
お風呂を通した人間模様を描いた群像劇として話題となりました。
本作は茶道や華道などと同様に、日本の文化として提唱された「湯道」をテーマに制作されています。
『湯道』は『おくりびと』で脚本を手掛けた小山薫堂がオリジナル脚本を書き下ろし、「HERO」シリーズで知られる鈴木雅之監督がメガホンを取りました。
主演には生田斗真、濱田岳、橋本環奈という豪華キャストが起用され、戸田恵子、寺島進、角野卓造、柄本明など実力派俳優陣も脇を固めています。
銭湯という身近でありながら奥深い題材を通じて、現代社会における家族の絆や人とのつながりを描いた点が多くの観客の心を掴みました。
また、実際の温泉地や銭湯でのロケーション撮影により、リアリティのある映像美も高く評価されています。
映画の原作となった小説『湯道』は、小山薫堂によって執筆され、幻冬舎文庫から刊行されています。
映画化に先駆けて多くの読者に愛され、お風呂文化への深い洞察と心温まるストーリーが書籍ファンからも支持を集めています。
小説版では映画では描ききれなかった登場人物の心情や背景がより詳細に描かれており、映画鑑賞後に読み返すことで作品世界をより深く楽しむことができます。
映画『湯道』ついてまとめ
関西各地で行われたロケーション撮影により、有馬温泉や城崎温泉、京丹後など美しい温泉地の魅力も存分に描かれており、聖地巡礼を通じて映画の世界観をより深く体験することができます。
実際の温泉施設や風光明媚な自然景観が物語に彩りを添え、観る人の心に温かな感動を残します。
『湯道』の聖地巡礼は、単なる撮影地見学を超えて、日本の伝統的な温泉文化や地域の歴史に触れる貴重な体験となるでしょう。
映画で描かれた「湯道」の精神を実際に感じながら、心も身体もリフレッシュできる特別な旅をお楽しみください。