『アンダーカレント』ロケ地を紹介!映画の世界を歩く聖地巡礼スポット
映画『アンダーカレント』は、千葉県や東京都など関東近郊の実在するロケ地で撮影された作品です。
主人公が営む銭湯や、心情を映し出す川沿いの風景、物語のターニングポイントとなるカフェなど、作品の世界観を形作る重要な舞台が数多く登場します。
本記事では、『アンダーカレント』の主要なロケ地5選と、その周辺のおすすめスポットを詳しく紹介します。
実際に訪れることができる場所ばかりなので、映画の余韻に浸りながら聖地巡礼を楽しんでみてはいかがでしょうか。
映画『アンダーカレント』のロケ地スポット5選
ここでは、『アンダーカレント』のロケ地について、以下の5か所を解説します。
- 石乃湯
- 境川(浦安市 堀江付近)
- 音楽と珈琲の店 岬
- 相模湖・関川桟橋
- 東京サマーランド
1か所ずつ見ていきましょう。
石乃湯
『アンダーカレント』のロケ地の1か所目は、石乃湯です。
映画の中心的な舞台となる銭湯「月乃湯」のロケ地として使用されました。
千葉県市川市国分に位置するこの銭湯は、創業約50年の歴史を持つ老舗で、現在も営業を続けています。
昔ながらの薪でお湯を沸かしている点が特徴で、井戸水を使用した温もりのあるお湯が評判です。
レトロな雰囲気が漂う外観と、特徴的な煙突が遠くからでも目印になります。
映画では主人公のかなえが営む銭湯として重要な役割を果たしており、ファンにとっては必見のロケ地となっています。
実際に入浴することもできるため、作品の世界観を体感できる貴重な場所です。
| 住所 | 市川市国分2-2-21 |
| 営業 | 15:30~22:30 (入場22:00まで) |
境川(浦安市 堀江付近)

『アンダーカレント』のロケ地の2か所目は、境川(浦安市 堀江付近)です。
かなえが犬の散歩をするシーンで何度も映し出される川沿いの道として撮影されました。
千葉県浦安市の中心を流れる境川は、江戸川の分流で延長約4.75kmの一級河川です。
川の両岸には民家が並び、水平な青い橋とアーチ型の鉄橋が印象的な景観を作り出しています。
かつては漁師町として栄えた浦安の歴史を物語る場所で、山本周五郎の小説「青べか物語」の舞台としても知られています。
映画では澱んだ川の表情が何度も映され、登場人物の心情を表現する重要な役割を果たしています。
現在はレンガ基調の護岸整備が進められ、市民の憩いの場として親しまれています。
音楽と珈琲の店 岬
『アンダーカレント』のロケ地の3か所目は、音楽と珈琲の店 岬です。
物語のターニングポイントとなる重要なシーンが撮影されたカフェで、千葉県安房郡鋸南町元名に位置しています。
空と海が広がる絶景を眺めながら美味しい珈琲を楽しめる、映画やテレビ番組のロケ地として有名なお店です。
映画・ドラマのロケ地として有名で、特に『ふしぎな岬の物語』の舞台として広く知られています。
特に夕日が格別に美しく、その時間帯を狙って訪れるのがおすすめです。
店内には洋楽が流れ、海沿いならではの開放的な雰囲気が漂います。
2011年に火災で焼失しましたが、地元の方々や常連客の協力により同年12月に再オープンし、地域に愛されるカフェとして営業を続けています。
かなえさんと探偵の山崎さんが会話を交わすシーンが撮影され、作品の世界観を感じられる場所です。
| 住所 | 安房郡鋸南町元名1 |
| アクセス | 浜金谷駅から徒歩約20分 |
| 営業 | 10:00~夕方まで |
| 定休日 | 年中無休 |
| 公式Instagram | 音楽と珈琲の店 岬 |
相模湖・関川桟橋
『アンダーカレント』のロケ地の4か所目は、相模湖・関川桟橋です。
かなえと堀がとある用事の帰りに立ち寄る森の中の池として撮影されました。
舟でしか行けない場所のため、撮影時はキャストやスタッフも皆、舟で移動したというエピソードがあります。
湖上から眺める景色が美しく、静謐な雰囲気が印象的なシーンを生み出しました。
映画では登場人物の心の奥底にある感情が浮かび上がる重要なシーンとして描かれており、作品を理解する上で欠かせない場所となっています。
静かな水辺の情景が、物語の深層を表現する象徴的な役割を果たしています。
東京サマーランド

『アンダーカレント』のロケ地の5か所目は、東京サマーランドです。
探偵の山崎が調査結果を報告するためにかなえを呼び出す遊園地として撮影されました。
東京都あきる野市にある総合レジャーランドで、全天候型屋内プール「アドベンチャードーム」や日本最大級の流れるプールなど、多彩なアトラクションが揃っています。
劇中でかなえが実際に乗っていた観覧車などのアトラクションも楽しむことができます。
プールだけでなく、絶叫系からゆったり系まで楽しめる遊園地エリアもあり、家族連れにも人気のスポットです。
映画では物語が大きく動く場面として登場し、夏の季節感が印象的なシーンが撮影されました。都心から約60分でアクセスできる立地も魅力です。
| 住所 | あきる野市上代継 600 |
| アクセス | 秋川駅よりバスで約10分 八王子駅よりバスで約30分 京王八王子駅よりバスで約35分 |
| 定休日 | 公式HPで確認をお願いします。 |
| 公式HP | 東京サマーランド |
映画『アンダーカレント』ロケ地周辺のおすすめスポット
ここでは、『アンダーカレント』のロケ地周辺のおすすめスポットについて、以下の4か所を解説します。
- 浦安市郷土博物館
- 秋川渓谷
- 市川市立市川考古博物館
- 道の駅 保田小学校
1か所ずつ見ていきましょう。
浦安市郷土博物館

『アンダーカレント』のロケ地周辺のおすすめスポットの1か所目は、浦安市郷土博物館です。
境川のロケ地から近く、かつて漁師町だった浦安の歴史や伝統を紹介している施設となっています。
昭和の街・生活・船を再現した大型展示をはじめ、文書や民具、ジオラマなどのさまざまな史料から、埋立事業を経て海浜都市としてどのように発展を続けてきたのかを学ぶことができます。
入場料は無料で、魚や貝など海の生き物にまつわる展示もあるため、お子さまと一緒に楽しめる施設です。
屋外展示場「浦安のまち」では、漁師町として最も活気に満ちていた当時の浦安の町を再現しており、映画の舞台となった境川の歴史的背景を深く理解できます。
体験型博物館として、昔の生活体験もできる点が魅力です。
| 住所 | 千葉県浦安市猫実一丁目2番7号 |
| アクセス | 浦安駅から ・京成バス千葉ウエスト6系統(舞浜駅行)「市役所前」で下車、徒歩4分 ・おさんぽバス医療センター線(新浦安駅行)「健康センター・郷土博物館」で下車、徒歩2分 新浦安駅 ・おさんぽバス医療センター線(東京ベイ医療センター行)「健康センター・郷土博物館」で下車、徒歩2分 ・おさんぽバス舞浜線(舞浜駅行)「健康センター」で下車、徒歩3分 ・おさんぽバスじゅんかい線(つつじルート)「浦安市役所」で下車、徒歩5分 |
| 営業 | 9:30~17:00 |
| 休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、館内整理日、祝日の翌日、年末年始 |
| 入館料 | 無料 |
| 公式HP | 浦安市郷土博物館 |
秋川渓谷

『アンダーカレント』のロケ地周辺のおすすめスポットの2か所目は、秋川渓谷です。
東京サマーランドから近く、都心から約60分でアクセスできる大自然のスポットとなっています。
清流と渓谷美が広がる景勝地で、四季折々の表情を楽しむことができます。
夏は川遊びやバーベキュー、秋は紅葉狩りと、季節に応じたアクティビティが充実しています。
周辺には温泉施設「瀬音の湯」もあり、自然を満喫した後にゆっくりと疲れを癒すことができます。
ハイキングコースも整備されており、初心者から上級者まで楽しめる点が魅力です。
映画のロケ地巡りと合わせて、豊かな自然に触れることで、リフレッシュできる時間を過ごせるでしょう。
あきる野市の観光スポットとして人気が高く、家族連れにもおすすめの場所です。
| あきる野市観光協会 | 秋川渓谷 |
市川市立考古博物館
『アンダーカレント』のロケ地周辺のおすすめスポットの3か所目は、市川市立考古博物館です。
石乃湯のロケ地がある市川市国分地区に近い施設で、地域の歴史を深く学ぶことができます。
市川市内で発掘された考古資料を中心に展示しており、縄文時代から近代までの地域の歩みを知ることができる博物館です。
国分地区はかつて国分寺が置かれた歴史ある土地で、その名残を感じられる展示も充実しています。
入館料もリーズナブルで、じっくりと展示を見学できる環境が整っています。
映画のロケ地巡りをしながら、その土地の歴史的背景を知ることで、より深い理解と感動が得られるでしょう。
周辺には下総国分寺跡や国分尼寺跡などの史跡もあり、歴史散策を楽しむこともできます。
| 住所 | 市川市堀之内2丁目26−1 |
| アクセス | 北総鉄道・北国分駅下車、徒歩10分 |
| 営業 | 9:00~16:30 |
| 定休日 | 月曜、年末年始(12月28日から1月4日) ※ 月曜が国民の祝日の場合は開館し、火曜が休館 ※ その他、施設整備等による臨時休館あり |
| 入場料 | 無料 |
| 公式HP | 市川市立考古博物館 |
道の駅 保田小学校

『アンダーカレント』のロケ地周辺のおすすめスポットの4か所目は、道の駅 保田小学校です。
音楽と珈琲の店 岬がある鋸南町から近く、廃校になった小学校をリノベーションしたユニークな道の駅となっています。
教室を活用した直売所やレストラン、カフェなどが並び、懐かしさと新しさが融合した空間が広がります。
地元の新鮮な農産物や海産物を購入できるほか、給食をイメージしたメニューを味わえる食堂も人気です。
校庭には遊具もあり、お子さま連れでも楽しめる施設となっています。
宿泊施設「学びの宿」も併設されており、ゆっくりと滞在することも可能です。
南房総エリアの観光拠点としても便利で、映画のロケ地巡りと合わせて立ち寄るのにぴったりのスポットです。
| 住所 | 安房郡鋸南町保田724 |
| 営業 | 9:00~17:00 |
| 公式HP | 道の駅 保田小学校 |
映画『アンダーカレント』とは?
『アンダーカレント』は、豊田徹也さんによる漫画を原作とした映画作品です。
原作は2004年から2005年にかけて講談社の「月刊アフタヌーン」に連載されたの長編漫画で、単行本は2005年に発売されました。
夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず途方に暮れる女性と、やがて銭湯を再開した女性を目立たず語らずひっそりと支える男性の物語が描かれています。
穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、人間の充実感と喪失感が深く流れる作品として知られています。
フランスを中心とした海外でも高く評価され、2009年にパリで開催された「ジャパンエキスポ」において第3回「ACBDアジア賞」を受賞しました。
映画化は単行本の発売から18年の時を経て、2023年10月6日に全国公開されました。
監督は『愛がなんだ』で社会現象を巻き起こした今泉力哉監督が務め、脚本は澤井香織さんと今泉力哉監督が担当しています。
キャストには、主人公のかなえを真木よう子さん、謎の男・堀を井浦新さん、探偵・山崎をリリー・フランキーさん、失踪した夫・悟を永山瑛太さんが演じるなど、実力派俳優が集結しました。
音楽は、『万引き家族』を手がけた細野晴臣さんが担当しており、心の揺らぎを表現する音楽が映画の世界観をより一層深めています。
映画『アンダーカレント』についてまとめ
今回は、映画『アンダーカレント』のロケ地5選と周辺のおすすめスポットを紹介しました。
石乃湯や境川、音楽と珈琲の店 岬など、実際に訪れることができる場所ばかりです。
映画の世界観を体感しながら、それぞれの土地の魅力も発見できるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、『アンダーカレント』の聖地巡礼に出かけてみてください



