『さがす』ロケ地を紹介!映画の世界を歩く聖地巡礼スポット
映画『さがす』をご覧になりましたか。
2022年に公開された映画『さがす』は、佐藤二朗さん主演のヒューマンサスペンスとして話題を集めました。
大阪の下町・西成を舞台に、行方不明になった父親を探す娘の姿が描かれています。
リアルな街の描写が印象的で、実際にロケ地を訪れたいと思った方も多いのではないでしょうか。
映画の舞台となった場所を巡れば、作品の世界観をより深く味わうことができます。
レトロな商店街や昭和の雰囲気が残る街並み、そして瀬戸内海に浮かぶ美しい灯台など、映画『さがす』のロケ地には魅力的なスポットが数多く存在します。
そこで今回は、映画『さがす』のロケ地6選と、合わせて訪れたい周辺のおすすめスポットをご紹介します。
映画『さがす』のロケ地スポット6選
ここでは、映画『さがす』のロケ地について、以下の6か所を解説します。
- 阪堺電気軌道 阪堺線 今池停留所
- 動物園前一番街商店街
- 山王市場通商店街
- 萩之茶屋南公園
- 喫茶タマイチ
- 男木島灯台
1か所ずつ見ていきましょう。
阪堺電気軌道 阪堺線 今池停留所
映画『さがす』のロケ地の1か所目は、阪堺電気軌道 阪堺線 今池停留所です。
阪堺電気軌道は、大阪市と堺市を結ぶレトロな路面電車として親しまれています。
昭和の雰囲気が色濃く残る今池停留所周辺は、映画の舞台となった西成の街並みを象徴する場所の一つです。
停留所のホームには、昔ながらの待合所があり、時間がゆっくりと流れているような感覚を味わえます。
映画では、楓がホームのベンチに座っているときに、父・智に似た男を見かけて後を追いかけるシーンで、この周辺の風景が登場します。
実際に訪れると、映画の世界に入り込んだような気分になれるでしょう。
アクセスは大阪メトロ動物園前駅から徒歩圏内で、新世界や通天閣からも近い立地です。
動物園前一番街商店街
映画『さがす』のロケ地の2か所目は、動物園前一番街商店街です。
正式名称は飛田本通商店街ですが、現在は「動物園前一番街・二番街」という愛称で親しまれています。
大阪メトロ動物園前駅からすぐの場所にあり、キリンや象のレリーフが施されたアーケードが目印です。
商店街には、昭和レトロな雰囲気の飲食店や日用品店が軒を連ねています。
映画では、楓が名無しを追いかける印象的な追跡シーンで、動物園前一番街商店街から山王市場通商店街へと駆け抜ける場面が撮影されています。
カラオケ居酒屋や立ち飲み屋が多く、夕方以降は地元の方々で賑わいます。
観光で訪れる際は、昼間の散策がおすすめです。
山王市場通商店街

映画『さがす』のロケ地の3か所目は、山王市場通商店街です。
西成区の山王地区に位置するこの商店街は、食料品や惣菜、飲食店など、地元の方向けの店が並びます。
映画では、楓に追われた山内が駆け込んでいくシーンや、智と車いすのムクドリが言葉を交わす場面で、この商店街の路地が印象的に映し出されています。
商店街を歩くと、大阪の下町の人情味あふれる雰囲気を感じられるでしょう。
店主さんとの会話も楽しく、地元の方々の温かさに触れることができます。
アクセスは大阪メトロ動物園前駅や新今宮駅から徒歩圏内です。
萩之茶屋南公園
映画『さがす』のロケ地の4か所目は、萩之茶屋南公園です。
西成区の萩之茶屋地区にある小さな公園で、地域住民の憩いの場となっています。
周辺にはホテルなどが建てられており、日によっては炊き出しやイベントで賑わう場所です。
映画では、登場人物たちが会話をするシーンや、物語の転換点となる重要な場面で使用されています。
西成という地域の日常を垣間見ることができ、映画で描かれていた人々の暮らしを実感できるでしょう。
動物園前駅から徒歩でアクセス可能です。
喫茶タマイチ
映画『さがす』のロケ地の5か所目は、喫茶タマイチです。
浪速区の新世界エリアにある昭和レトロな喫茶店で、映画のロケ地として使用されました。
店内は昭和の面影を色濃く残しており、タイムスリップしたような雰囲気を味わえます。
作中の一部シーンで、店内の様子が映し出されています。
レトロな内装や家具が当時の雰囲気を醸し出しており、映画ファンにとっては見逃せないスポットです。
コーヒーやトーストなど、昔ながらの喫茶店メニューも楽しめます。
営業時間や定休日は事前に確認してから訪れることをおすすめします。
| 住所 | 大阪市浪速区恵美須東3-4-1 |
男木島灯台

映画『さがす』のロケ地の6か所目は、男木島灯台です。
香川県高松市の瀬戸内海に浮かぶ男木島の北端に位置する、明治時代に建てられた歴史ある灯台です。
総御影石造りで無塗装という珍しい構造を持ち、日本の灯台50選にも選ばれています。
映画では、連続殺人犯の山内が放浪の末にたどり着く場所として登場し、彼の行く末を左右する印象的なシーンが撮影されています。
青い空と海に映える白い灯台の美しさは圧巻で、映画の印象的な場面を思い起こさせてくれるでしょう。
高松港からフェリーで約40分でアクセスでき、島の静かな雰囲気と絶景を楽しめます。
灯台資料館も隣接しており、灯台の歴史について学ぶこともできます。
| 住所 | 高松市男木町1062-3 |
映画『さがす』ロケ地周辺のおすすめスポット
ここでは、映画『さがす』のロケ地周辺のおすすめスポットについて、以下の4か所を解説します。
- 通天閣
- 天王寺動物園
- 新世界
- ジャンジャン横丁
1か所ずつ見ていきましょう。
通天閣

映画『さがす』のロケ地周辺のおすすめスポットの1か所目は、通天閣です。
大阪のシンボルとして知られる通天閣は、新世界の中心にそびえ立つ展望塔です。
展望台からは、大阪の街を一望できます。
5階の黄金の展望台には、幸運の神様ビリケンさんの像が鎮座しており、足の裏を撫でると願いが叶うと言われています。
2022年にオープンしたタワースライダーは、地上22メートルから地下1階まで全長60メートルを約10秒で滑り降りるスリル満点のアトラクションです。
館内には大阪の歴史や文化を紹介するコーナーもあり、観光の拠点として最適なスポットといえるでしょう。
ロケ地巡りの合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 大阪市浪速区恵美須東1-18-6 |
| アクセス | ・Osaka Metro 堺筋線 恵美須町駅 3番出口徒歩約3分 ・阪堺電車 阪堺線 恵美須町駅 出口徒歩約3分 ・Osaka Metro 御堂筋線 動物園前駅 1番出口徒歩約6分 ・JR 環状線 新今宮駅 通天閣口出口(東出口)徒歩約6分 ・南海電車 南海本線 新今宮駅 西出口徒歩約10分 |
| 公式HP | 通天閣 |
天王寺動物園

映画『さがす』のロケ地周辺のおすすめスポットの2か所目は、天王寺動物園です。
1915年に開園した日本で3番目に長い歴史を持つ動物園で、約180種1000点の動物たちが飼育されています。
アフリカサバンナゾーンでは、ライオンやキリン、シマウマなどが自然に近い環境で暮らす様子を観察できます。
ホッキョクグマのダイナミックな水中ダイブなど見どころが満載です。
入園料は大人500円とリーズナブルで、ファミリーでの観光にもぴったりです。
動物園前駅から徒歩約5分とアクセスも良好で、ロケ地巡りと合わせて訪れやすい立地にあります。
- アソビュー 天王寺動物園PRページに移動します。
- アソビューはプランによってご利用条件が異なる場合があります。ご予約・ご購入の際は各プラン内容のご確認をお願いします。
| 住所 | 大阪市天王寺区茶臼山町1-108 |
| 定休日 | 毎週月曜日(休日の場合は翌日) |
| 公式HP | 天王寺動物園 |
新世界

映画『さがす』のロケ地周辺のおすすめスポットの3か所目は、新世界です。
1912年に開発された大阪を代表する下町繁華街で、昭和レトロな雰囲気が色濃く残るエリアです。
派手な看板が立ち並ぶ街並みは、まさに「ザ・大阪」といった雰囲気を醸し出しています。
串カツ発祥の地とされ、「ソース二度漬けお断り」のルールで知られる串カツ店が数多く軒を連ねています。
ホルモン焼きやどて焼きなど、大阪の庶民的なグルメを堪能できるのも魅力です。
通天閣を中心に半径数百メートルに広がるエリアは、徒歩で散策するのに最適なサイズ感です。
昼間は観光客で賑わい、夜は地元の方々が集う活気あふれるスポットとなっています。
ジャンジャン横丁

映画『さがす』のロケ地周辺のおすすめスポットの4か所目は、ジャンジャン横丁です。
正式名称は南陽通商店街で、新世界の一角にあり、通天閣の南東に延びる約180メートルのアーケード街です。
戦後、客を呼び込むために三味線や太鼓の音がジャンジャンと響いていたことから、この愛称で呼ばれるようになりました。
アーケードの両側には、串カツ、焼肉、うどん、立ち飲み居酒屋など、約50軒の庶民的な店が並んでいます。
昭和の面影を残す看板や店構えがフォトジェニックで、散策するだけでも楽しめるスポットです。
特に人気のたこ焼き店では、外はふんわり中はとろりとした大阪らしいたこ焼きを味わえます。
夕方以降は多くの人で賑わいますので、ゆっくり散策したい方は昼間の訪問がおすすめです。
映画『さがす』とは?
映画『さがす』は、2022年1月21日に公開された日本映画です。
監督は片山慎三さんが務め、脚本は片山慎三さん・小寺和久さん・高田亮さんが務めました。
主演は佐藤二朗さんが演じ、大阪の下町を舞台に、300万円の懸賞金欲しさに指名手配犯を捕まえようとして姿を消した父親と、不安を抱えながらも彼の行方を追う中学生の娘の姿を描いたサスペンスドラマです。
佐藤二朗さんは普段コミカルな役柄が多いイメージですが、映画『さがす』ではシリアスな演技を披露し、高い評価を得ました。
娘役の伊東蒼さんも、しっかり者の中学生を自然な関西弁で演じ、作品に深みを与えています。
清水尋也さんが演じる連続殺人犯の不気味な存在感も、物語に緊張感をもたらしています。
物語は、失踪した父親を探す娘の視点と、父親が失踪した理由を過去に遡って描く構成となっており、観客も娘と同じ目線で「さがす」体験ができます。
予定調和に陥らない展開と、社会の暗部に切り込むリアルな描写が特徴です。
映画『さがす』についてまとめ
今回は、映画『さがす』のロケ地6選と周辺のおすすめスポットを紹介しました。
大阪の西成エリアを中心としたロケ地は、昭和レトロな雰囲気が色濃く残る魅力的な場所ばかりです。
阪堺電気軌道の今池停留所や動物園前一番街商店街では、映画の舞台となった下町の空気感を体験できます。
また、香川県の男木島灯台では、瀬戸内海の美しい景色とともに映画の印象的なシーンを思い起こせるでしょう。
ロケ地周辺には、通天閣や天王寺動物園、新世界、ジャンジャン横丁など、大阪観光の定番スポットも充実しています。
ぜひ映画『さがす』のロケ地巡りと合わせて、大阪の魅力を存分に楽しんでください。

