『ゴジラ-1.0』ロケ地を紹介!映画の世界を歩く聖地巡礼スポット
2023年11月に公開され、第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した映画『ゴジラ-1.0』。
戦後の日本を舞台に、圧倒的な迫力でゴジラの脅威を描いた『ゴジラ-1.0』は、山崎貴監督が監督・脚本・VFXを担当し、神木隆之介さんと浜辺美波さんが主演を務めました。
この映画では、茨城県や静岡県、長野県などで撮影が行われています。
実際のロケ地を訪れると、映画の世界観をより深く感じることができるでしょう。
ロケ地はどこで撮影されたのか、どんな場所なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、映画『ゴジラ-1.0』のロケ地4選と、周辺のおすすめスポットをご紹介します。
映画『ゴジラ-1.0』のロケ地スポット4選
ここでは、ゴジラ-1.0のロケ地について、以下の4か所を解説します。
- 筑波海軍航空隊記念館
- 鹿島海軍航空隊跡(大山湖畔公園)
- 旧岡谷市役所庁舎
- 江見吉浦 海辺のキャンプ場
1か所ずつ見ていきましょう。
筑波海軍航空隊記念館
ゴジラ-1.0のロケ地の1か所目は、筑波海軍航空隊記念館です。
茨城県笠間市に位置するこちらの施設は、1934年に創設された筑波海軍航空隊の司令部庁舎として使われていた建物を活用した戦争遺構です。
映画『ゴジラ-1.0』では、海神作戦の会議室シーンの撮影に使用されました。
現存する海軍航空隊司令部庁舎として貴重な建築物であり、戦争の記憶を後世に伝える施設として一般公開されています。
館内には特攻隊員の遺品や資料が展示され、戦争の実相を学ぶことができます。
山崎貴監督の過去作『永遠の0』でも撮影に使われた歴史ある場所で、当時の雰囲気をそのまま体感できるスポットです。
| 住所 | 笠間市旭町654 |
| アクセス | 友部駅南口より茨城交通バスを利用 「県立こころの医療センター」下車(平日のみ運行) 「友部第二小学校前」で下車し、そこから徒歩10分 |
| 開館時間 | 9:00~17:00 (最終入場16:00) |
| 休館日 | 毎週火曜日(祝日の場合はその翌日) 年末年始(12/29~1/3) |
| 入館料 | おとな(18歳以上)500円 こども(小学生以上)400円 他に土日のみ利用可能な(+地下戦闘指揮所+零戦模型が見学可)チケットあり |
| 公式HP | 筑波海軍航空隊記念館 |
鹿島海軍航空隊跡(大山湖畔公園)

ゴジラ-1.0のロケ地の2か所目は、鹿島海軍航空隊跡です。
茨城県稲敷郡美浦村にある鹿島海軍航空隊跡は、国内最大級の戦争遺構として知られています。
映画では、敷島と橘宗作が戦闘機「震電」について語り合う重要なシーンが撮影されました。
かつて水上機の訓練基地だったこの場所には、地下戦闘指揮所や号令台など、当時の施設が多数残されています。
2023年7月から週末限定で一般公開されており、映画のロケ地としても注目を集めています。
霞ヶ浦の南側湖畔に位置し、自然に囲まれた静かな環境の中で、戦争の歴史に触れることができます。
※開園日の10時・14時にガイドツアーを実施しています。
| 住所 | 稲敷郡美浦村大山2014-8 |
| 営業 | 土・日のみ開園 |
| 入園料 | 大人(18歳以上)800円 小人(小学生~高校生)300円 |
| 公式HP | 鹿島海軍航空隊跡 |
旧岡谷市役所庁舎

ゴジラ-1.0のロケ地の3か所目は、旧岡谷市役所庁舎です。
長野県岡谷市にあるこちらの庁舎は、映画の中で巨大生物対策説明会の会議場として使用されました。
ゴジラ討伐を目指す有志たちに「海神作戦」の計画が説明される、物語の重要な転換点となるシーンが撮影されています。
1936年に建てられたこの庁舎は、昭和の雰囲気を色濃く残す建築物です。
撮影には延べ200人の市民がエキストラとして参加し、地域を挙げて映画製作に協力しました。
山崎貴監督の地元・松本市からも近く、地域の誇りとして大切に保存されてきた建物が、映画を通じて全国に知られることとなりました。
岡谷市では公開に合わせて期間限定の「ゴジラグルメ」も販売され、地域全体で映画を盛り上げています。
※外観のみ見学可能です。夜間はライトアップを行っています。(午後7時から午後10時まで)
| 住所 | 岡谷市幸町8-1 |
| アクセス | 岡谷駅から約1.5キロメートル |
| 公式HP | 旧岡谷市役所庁舎 |
江見吉浦 海辺のキャンプ場
ゴジラ-1.0のロケ地の4か所目は、江見吉浦 海辺のキャンプ場です。
千葉県鴨川市にある江見吉浦 海辺のキャンプ場は、主人公・敷島浩一がゼロ戦で着陸する大戸島飛行場のシーンが撮影されました。
太平洋を望む美しい海岸線が広がるこの場所は、本物の自然を楽しめるオートキャンプ場として人気があります。
映画では、敷島が特攻から逃れて着陸し、そこでゴジラと遭遇するという重要な場面の舞台となりました。
実際には平和な海辺のキャンプ場が、映画の世界では運命の転換点となる場所に変わります。
釣りや磯遊びも楽しめる自然豊かなスポットで、映画ファンだけでなくアウトドア愛好家にもおすすめの場所です。
| 住所 | 鴨川市江見吉浦104 |
| 公式HP | 江見吉浦 海辺のキャンプ場 |
映画『ゴジラ-1.0』ロケ地周辺のおすすめスポット
ここでは、ゴジラ-1.0のロケ地周辺のおすすめスポットについて、以下の4か所を解説します。
- 笠間稲荷神社
- 笠間芸術の森公園
- 道の駅かさま
- 茨城県陶芸美術館
1か所ずつ見ていきましょう。
笠間稲荷神社

ロケ地周辺のおすすめスポットの1か所目は、笠間稲荷神社です。
筑波海軍航空隊記念館から車で約15分の場所にある笠間稲荷神社は、日本三大稲荷の一つとして知られる由緒ある神社です。
651年の創建と伝わり、商売繁盛や縁結び、五穀豊穣のご利益があるとされています。
江戸時代末期に建てられた御本殿は国の重要文化財に指定されており、精巧な彫刻が施された美しい建築が見どころです。
境内には樹齢400年を超える大藤があり、春には見事な花を咲かせます。
参道には笠間焼のお店や飲食店が立ち並び、ご当地グルメの笠間いなり寿司を楽しむこともできます。
ロケ地巡りの合間に、パワースポットとして人気のこちらの神社を訪れてみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 笠間市笠間1番地 |
| アクセス | 水戸線笠間駅下車、徒歩約20分 またはタクシーで約5分 |
| 公式HP | 笠間稲荷神社 |
笠間芸術の森公園

ロケ地周辺のおすすめスポットの2か所目は、笠間芸術の森公園です。
総面積54.6ヘクタールの広大な敷地を持つこちらの公園は、伝統工芸と新しい造形美術がテーマとなっています。
園内には遊具や散策路が整備され、自然の中でゆったりと過ごすことができます。
公園内の笠間工芸の丘では、ろくろや手びねりなどの陶芸体験ができる工房があり、笠間焼の魅力を直接体験できます。
約250人の笠間を代表する作家の作品を展示・販売するギャラリーもあり、お土産選びにも最適です。
カフェラウンジも併設されており、休憩しながらアート作品を眺めることができます。
自然とアートが調和した空間で、ロケ地巡りの疲れを癒してみてください。
| 住所 | 笠間市笠間2345 |
| アクセス | 笠間駅で下車後、かさま観光周遊バスで『工芸の丘・陶芸美術館』下車。 笠間駅で下車後、徒歩約20分。 |
| 入園時間 | 8:30~17:00 |
| 公式HP | 笠間芸術の森公園 |
道の駅かさま

ロケ地周辺のおすすめスポットの3か所目は、道の駅かさまです。
2021年9月にオープンした道の駅かさまは、北関東自動車道友部ICから約2kmの場所にあり、笠間の玄関口として機能しています。
施設内には、栗の産地である笠間ならではのスイーツや地元の新鮮な野菜・果物を販売する直売所があります。
瑞穂農場の生乳を使用したジェラートは特に人気で、常陸牛のステーキを楽しめる食事処も併設されています。
笠間焼や工芸品などのお土産コーナーも充実しており、旅の思い出を持ち帰るのに最適です。
24時間営業のコンビニエンスストアもあるため、ドライブ中の休憩場所としても便利です。
ロケ地巡りの出発点や終着点として、立ち寄ってみることをおすすめします。
| 住所 | 笠間市手越22番地1 |
| アクセス | 笠間駅、友部駅から「かさま観光周遊バス」 に乗車し、「道の駅かさま」バス停下車 |
| 公式HP | 道の駅かさま |
茨城県陶芸美術館

ロケ地周辺のおすすめスポットの4か所目は、茨城県陶芸美術館です。
笠間芸術の森公園内に位置するこちらの美術館は、東日本で初めての陶芸専門の県立美術館として2000年に開館しました。
文化勲章を受章した板谷波山や人間国宝の松井康成など、日本陶芸界の最高峰の作品を常設展示しています。
笠間焼の歴史や技法を紹介するコーナーもあり、地域の伝統工芸について深く学ぶことができます。
企画展では国内外の優れた作品が展示され、陶芸の魅力を多角的に発信しています。
建物自体も美しい設計で、展示を見終わった後も庭園を散策しながらゆったりとした時間を過ごせます。
アート好きな方はもちろん、笠間の文化に触れたい方にもおすすめのスポットです。
| 住所 | 笠間市笠間2345番地 (笠間芸術の森公園内) |
| アクセス | 友部駅から笠間市内観光周遊バスで約15分 |
| 開館時間 | 9:30〜17:00(入場は16:30まで) |
| 休館日 | 月曜日 (ただし、祝日の場合は開館し翌平日休館) 12月29日~1月1日 |
| 公式HP | 茨城県陶芸美術館 |
映画『ゴジラ-1.0』とは?
映画『ゴジラ-1.0』は、2023年11月3日に公開されたゴジラ70周年記念作品です。
山崎貴監督が監督・脚本・VFXを務め、戦後の焦土と化した日本にゴジラが現れるという設定で製作されました。
主演は神木隆之介さん、ヒロインは浜辺美波さんが務め、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さんなど豪華キャストが出演しています。
『ゴジラ-1.0』は、戦争ですべてを失った「無(ゼロ)」の状態からさらに「負(マイナス)」へと叩き落とされる絶望的な状況を描いています。
主人公の敷島浩一は特攻隊員として生還するも、大戸島でゴジラと遭遇し、多くの仲間を失うというトラウマを抱えます。
東京に戻った敷島は、身寄りのない赤ん坊を育てる典子と出会い、新しい生活を営み始めますが、再びゴジラが東京を襲うという事態に直面します。
第96回アカデミー賞では、邦画・アジア映画として史上初めて視覚効果賞を受賞しました。
また、北米での邦画実写作品興行収入でも歴代1位を記録するなど、国内外で高い評価を受けています。
VFX技術を駆使した迫力ある映像と、人間ドラマが見事に融合した作品として、多くの観客を魅了しました。
映画『ゴジラ-1.0』についてまとめ
今回は、映画『ゴジラ-1.0』のロケ地4選と周辺のおすすめスポットを紹介しました。
茨城県の筑波海軍航空隊記念館や鹿島海軍航空隊跡、千葉県の江見吉浦 海辺のキャンプ場、長野県の旧岡谷市役所庁舎など、全国各地で撮影が行われました。
それぞれの場所には独特の歴史や魅力があり、映画のシーンを思い出しながら巡ることで、作品の世界観をより深く体験できます。
ロケ地周辺には、笠間稲荷神社や笠間芸術の森公園、道の駅かさまなど、観光スポットも充実しています。
映画の聖地巡礼とあわせて、地域の文化や魅力にも触れてみてください。
ぜひこの記事を参考に、『ゴジラ-1.0』のロケ地を訪れて、映画の感動を再び味わってみてはいかがでしょうか

