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『バカ塗りの娘』ロケ地を紹介!映画の世界を歩く聖地巡礼スポット

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映画『バカ塗りの娘』は、青森県弘前市を舞台に、津軽塗職人を目指す若い女性の成長を描いた作品です。

堀田真由さんが主演を務め、小林薫さんとの父娘の絆が胸を打つ『バカ塗りの娘』は、全編が弘前市でロケ撮影されました。

美しい津軽塗の制作風景や、弘前の情緒ある街並みが映画の魅力を際立たせています。

撮影に使われたロケ地は、実際の職人工房や歴史的建造物、地元に根付いた商店など多岐にわたります。

映画を観た後に訪れると、作品の世界観により深く浸ることができるでしょう。

そこで今回は、映画『バカ塗りの娘』のロケ地6選と周辺のおすすめスポットを詳しくご紹介します。

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映画『バカ塗りの娘』のロケ地スポット6選

ここでは、映画『バカ塗りの娘』のロケ地について、以下の6か所を解説します。

バカ塗りの娘
  • 弘前市役所 新和出張所
  • ヒロロのフードコート
  • 石場旅館
  • 旧弘前偕行社
  • gallery CASAICO
  • あべフローリスト

1か所ずつ見ていきましょう。

弘前市役所 新和出張所

映画『バカ塗りの娘』のロケ地の1か所目は、弘前市役所 新和出張所です。

地域に根差した公共施設である新和出張所は、映画の中で、暮らしのリアリティを感じさせる日常の場面として使われています。

主人公の美也子(堀田真由)が「小学校にあるピアノに津軽塗を施したい」という相談を、市の職員に直接持ちかけるシーンはここで撮影されました。

行政の窓口でやり取りする様子そのものが映されており、津軽塗の技術を“特別なもの”ではなく、まちの中で生きている文化として捉えている作品の姿勢がよく表れています。

撮影は、実際の業務に支障が出ないよう、出張所の開所時刻である朝8時半よりも前に行われました。

早朝の時間帯に機材を入れ、開所前に撮影を終わらせるというスケジュールだったことからも、地域の施設に協力してもらいながら、日常の空気をそのまま映画に残そうとする丁寧な姿勢が伝わります。

実際に新和出張所を訪れると、映画で見たあの窓口カウンターの距離感や、職員と住民が向き合う空気感をそのまま感じることができ、美也子たちが生きている「弘前での暮らし」がより具体的に想像できる場所になっています。

住所弘前市大字種市字熊谷5-1
開庁時間8:30~17:00

ヒロロのフードコート

映画『バカ塗りの娘』のロケ地の2か所目は、ヒロロのフードコートです。


弘前駅前にあるヒロロは、買い物フロアだけでなく市民向けの公共機能も入った複合施設で、いまの弘前の暮らしそのものを切り取った場所として映画に登場します。

作品のなかでは、主人公の美也子と母がフードコートのテーブルに向かい合って話すシーンが撮影されており、家族の距離感や、ふだんの会話の温度感がそのまま映し出されています。

明るく開放的なフードコートでのやり取りは、津軽塗の工房や古いまちなみのシーンとは対照的に、弘前が今も生きているまちであること、そこで暮らす人たちの日常が続いていることを伝える役割を担っています。

ヒロロは弘前駅から歩いて行ける立地で、フードコートでは地元で親しまれている味を気軽に楽しめます。

映画を観たあとに立ち寄れば、「あの会話の場所はここなんだ」と実感しながら、一息ついたりごはんを食べたりできるので、ロケ地巡りの途中の休憩スポットとしても巡礼しやすいロケーションです。

住所弘前市駅前町 9-20
アクセス弘前駅徒歩約3分
営業時間10:00~20:00
公式HPヒロロ

石場旅館

映画『バカ塗りの娘』のロケ地の3か所目は、石場旅館です。

明治12年(1879年)創業の老舗旅館で、現在は国の登録有形文化財にも指定されています。

白い漆喰壁に濃い木の梁が走る外観や、太鼓橋でつながる廊下、帳場や柱時計「ときの娘」といった意匠が今も残り、往時の空気がそのまま宿の中に生きています。

映画の中では、この歴史ある佇まいそのものが画面に映り込み、弘前という土地に流れてきた時間や、人が受け継いできた暮らしの重みを感じさせる場面で登場します。

いわゆるセットではなく、実在の旅館をそのまま使って撮影していることで、作品全体の「受け継ぐ」「残す」というテーマがよりリアルに伝わります。

石場旅館は現在も宿泊施設として営業しており、実際に泊まることができます。

映画を観たあとに訪れると、玄関まわりの木の質感や、すりガラス越しのやわらかな光、年季の入った廊下の黒い床板など、スクリーンに映った空気感の中にそのまま身を置ける特別な体験になります。

住所弘前市元寺町55
公式HP石場旅館

旧弘前偕行社

旧弘前偕行社

映画『バカ塗りの娘』のロケ地の4か所目は、旧弘前偕行社です。

明治40年(1907年)に建てられた洋館で、当時は陸軍第8師団の将校たちの社交や親睦の場として使われていた建物です。

明治時代に建てられた洋館で、上品な意匠が目を引く歴史的建造物です。

現在は国の重要文化財として保存・公開されており、当時の雰囲気をそのまま感じることができます。

『バカ塗りの娘』の中では、この旧弘前偕行社が結婚式会場として登場し、美也子が納品のために訪れるシーンが撮影されています。

主人公が仕事として現場に向き合う姿が描かれる場面で、建物そのものがストーリーの背景以上の存在感を放っています。

伝統的な職人の世界を描く物語の中に、こうした洋館の空間が入ることで、弘前という街が持つ“歴史の重なり”や“文化の幅”がそのまま画面に映し出されています。

漆喰天井の装飾や古い暖炉のタイルなど、当時の意匠を間近で見ることができます。

住所弘前市御幸町8-10
開館時間9:30~16:30
見学料【ガイドなし入館料】
一般(高校生以上) 300円
小・中学生100円

【ガイド付き入館料】
※事前予約制
一般(高校生以上) 500円
小・中学生    100円
休館日毎週火曜日
年末年始(12月29日~1月3日)
公益社団法人
弘前観光コンベンショ協会
旧弘前偕行社

gallery CASAICO

映画『バカ塗りの娘』のロケ地の5か所目は、gallery CASAICOです。

津軽塗を中心に扱うギャラリー・ミュージアム・工房で、映画の中では主人公がピアノに施す津軽塗のパターンを模索するために訪れる場所として登場しました。

弘前の芸術文化を発信する拠点として知られており、地元作家の作品も多く展示されています。

映画では、津軽塗という伝統工芸と現代の暮らしを繋ぐ象徴的な場所として描かれています。

実際に訪れると、映画で使われた空間を体感しながら、弘前の芸術シーンにも触れることができます。

住所弘前市城東中央4-2-11
営業時間10:00~17:00
営業日ホームぺージでご確認ください
公式HPgallery CASAICO

あべフローリスト

映画『バカ塗りの娘』のロケ地の6か所目は、あべフローリストです。

弘前市内にある花屋で、主人公が恋心を寄せる花屋の青年・尚人が働く場所として重要な役割を果たしました。

宮田俊哉さんが演じる尚人とのシーンが印象的に描かれています。

実際に営業している花屋が撮影に使われたことで、物語に温かみと親しみやすさが加わっています。

店内には色とりどりの花が並び、映画のロマンティックな雰囲気を盛り上げる舞台となりました。

住所弘前市大字土手町67−1
営業時間9:00〜19:00
公式HPあべフローリスト

映画『バカ塗りの娘』ロケ地周辺のおすすめスポット

ここでは、映画『バカ塗りの娘』ロケ地周辺のおすすめスポットについて、以下の4か所を解説します。

バカ塗りの娘
  • 弘前城
  • 弘前市りんご公園
  • 藤田記念庭園
  • 弘前れんが倉庫美術館

1か所ずつ見ていきましょう。

弘前城

弘前城

映画『バカ塗りの娘』ロケ地周辺のおすすめスポットの1か所目は、弘前城です。

弘前観光の定番スポットである弘前城は、東北地方で唯一現存する天守を持つ城です。

春には約2,600本の桜が咲き誇り、日本有数の桜の名所として知られています。

広大な弘前公園の敷地内には、天守閣のほか櫓や城門などの重要文化財が点在しており、歴史散策を楽しめます。

秋の「菊と紅葉まつり」や冬の「雪燈籠まつり」など、四季折々のイベントも開催されています。

ロケ地巡りと合わせて訪れれば、弘前の歴史と文化を深く味わえるでしょう。

現在天守基礎耐震補強工事・弘前城天守の内部公開休止を実施中です。

詳細は弘前城本丸石垣修理事業をが確認ください。

住所弘前市下白銀町(弘前公園内)
アクセスJR弘前駅より徒歩約25分
入場時間9:00~17:00
入場料大人:320円
子供:100円

弘前城有料区域
弘前城植物園
藤田記念庭園共通券もあります
公益社団法人
弘前観光コンベンショ協会
弘前城

弘前市りんご公園

映画『バカ塗りの娘』ロケ地周辺のおすすめスポットの2か所目は、弘前市りんご公園です。

広大な敷地に80種類、約2,300本のりんごの木が植えられている体験型公園です。

8月上旬から11月上旬(生育状況により変動)にかけては、りんごのもぎとり体験が楽しめます。

園内の「りんごの家」では、りんごに関する商品が約1,200種類も販売されており、お土産選びにも最適です。

シードル醸造工房や岩木山を一望できる展望台もあり、弘前のりんご文化を満喫できます。

映画で描かれた津軽の豊かな自然と同様に、ここでも四季の移ろいを感じることができるでしょう。

住所弘前市大字清水富田字寺沢125
アクセス弘前駅からりんご公園行き
バスで約20分
開館時間9:00〜17:00
散策は自由
公益社団法人
弘前観光コンベンショ協会
弘前市りんご公園

藤田記念庭園

藤田記念庭園

映画『バカ塗りの娘』ロケ地周辺のおすすめスポットの3か所目は、藤田記念庭園です。

大正8年から整備された約2.18ヘクタールの日本庭園で、園内の洋館や和館などの建物は、国の登録有形文化財に指定されています。

高台部分には洋館と和館が配され、低地部分には美しい池泉回遊式庭園が広がる和洋折衷の空間です。

庭園内の「大正浪漫喫茶室」では、弘前市内のアップルパイを複数種類そろえ、食べ比べできる人気メニューがあります。

四季折々の景色を眺めながら、津軽の工芸品を鑑賞したり、ゆったりとした時間を過ごせます。

住所弘前市上白銀町8-1
開園時間9:00~17:00
見学料大人(高校生以上)320円
子供(小・中学生)100円

弘前城有料区域
弘前城植物園
藤田記念庭園共通券もあります
一般財団法人 弘前市みどりの協会藤田記念庭園

弘前れんが倉庫美術館

弘前れんが倉庫美術館

映画『バカ塗りの娘』ロケ地周辺のおすすめスポットの4か所目は、弘前れんが倉庫美術館です。

明治・大正期に建てられたのちにシードル工場としても稼働した歴史的な煉瓦倉庫を改修した現代美術館で、2020年に開館しました。

弘前市出身の奈良美智さんの作品をはじめ、現代アートの展示が楽しめます。

建物自体がレトロモダンな魅力にあふれており、写真映えするスポットとしても人気です。

併設のカフェでは青森県産食材を使ったランチやアップルパイ、工房で醸造されたシードルを味わえます。

映画で描かれた津軽塗という伝統工芸と、ここで展示される現代アートを通じて、弘前の文化の幅広さを感じられるでしょう。

住所弘前市吉野町2-1
アクセス「弘前駅」徒歩約20分
営業時間9:00~17:00
観覧料展覧会により観覧料が異なるため
HPでご確認ください
公式HP弘前れんが倉庫美術館

映画『バカ塗りの娘』とは?

映画『バカ塗りの娘』は、青森県の伝統工芸である津軽塗を題材にした人間ドラマです。

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監督は鶴岡慧子さんが務め、髙森美由紀さんの小説『ジャパン・ディグニティ』を原作としています。

主演の堀田真由さんが演じる青木美也子は、高校卒業後にスーパーで働きながら、津軽塗職人である父の仕事を手伝っています。

やりたいことが見つからず悩む日々の中で、津軽塗という伝統工芸に惹かれていく姿が丁寧に描かれています。

父親役の小林薫さんとの父娘の絆、坂東龍汰さんが演じる兄のユウ、宮田俊哉さんが演じる花屋の青年・尚人との関係性が物語を彩ります。

津軽塗は「バカ塗り」とも呼ばれ、何十回も漆を塗っては研ぐという気の遠くなるような工程を経て完成します。

その丁寧な手仕事の様子が映画では美しく映し出され、職人の技と心が伝わってきます。

鶴岡慧子監督は、これまでに『まく子』などの作品で注目を集めてきた若手監督です。

『バカ塗りの娘』でも、津軽の風景や人々の暮らしを繊細な映像で捉え、伝統工芸の魅力と若者の成長を優しく描き出しています。

映画『バカ塗りの娘』についてまとめ

今回は、映画『バカ塗りの娘』のロケ地6選と周辺のおすすめスポットをご紹介しました。

オール弘前ロケで撮影された『バカ塗りの娘』は、あべフローリストなど、実際の街並みや施設が数多く登場します。

撮影地を訪れることで、映画の世界観をより深く体感できるでしょう。

また、弘前城や弘前市りんご公園、藤田記念庭園など、周辺の観光スポットも充実しています。

映画で描かれた津軽塗の美しさと、弘前の魅力を実際に体験してみてください。

ロケ地を巡る旅は、作品への理解を深めるだけでなく、弘前という街の文化や歴史に触れる貴重な機会となります。

ぜひ映画を観た後に、聖地巡礼の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

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