『ヴィレッジ』ロケ地を紹介!映画の世界を歩く聖地巡礼スポット

映画『ヴィレッジ』は、閉鎖的な村社会を舞台にしたサスペンス・エンタテインメント作品として、2023年に公開されました。
横浜流星さんが主演を務め、藤井道人監督がメガホンをとったこの作品は、京都府と兵庫県でロケが行われたことで知られています。
予告編で映し出される美しいかやぶき屋根の集落や、幻想的な能舞台の映像に心を奪われた方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、映画『ヴィレッジ』のロケ地や周辺のおすすめスポット、作品の魅力について詳しく紹介します。
映画『ヴィレッジ』のロケ地スポット4選
ここでは、『ヴィレッジ』のロケ地について、以下の4点を解説します。
- 美山かやぶきの里
- 長除大橋(京都府南丹市)
- 平之荘神社
- 神戸西クリーンセンター
1つずつ見ていきましょう。
美山かやぶきの里

『ヴィレッジ』のロケ地の1つ目は、美山かやぶきの里です。
京都府南丹市美山町に位置するこの集落は、映画の舞台である霞門村のロケ地となった場所として知られています。
集落には約50戸の民家があり、そのうち39棟が伝統的なかやぶき屋根の建物として現存しています。
日本の原風景ともいえるのどかな田園風景が広がり、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
映画では、主人公が暮らす村の日常風景や、美しい自然に囲まれた集落の様子が印象的に描かれています。
住所 | 京都府南丹市美山町北 |
アクセス | 「JR日吉駅」より南丹市営バスに乗車「北(かやぶきの里)」 |
駐車場利用協力金 | 普通乗用車 500円 |
駐車場の営業時間 | 9:00〜17:00 |
公式HP | 美山かやぶきの里 |
実際に訪れると、映画の世界観をより深く体感することができるでしょう。
長除大橋(京都府南丹市)

『ヴィレッジ』のロケ地の2つ目は、長除大橋です。
京都府南丹市に位置するこの橋は、映画の予告編でも冒頭に登場する印象的なロケーションとなっています。
美しい渓谷にかかる赤い橋は、主人公が村へと向かう場面や、物語の重要なシーンで使用されました。
周辺は豊かな自然に囲まれており、四季折々の景観を楽しむことができます。
特に秋の紅葉シーズンには、橋と紅葉のコントラストが美しく、撮影スポットとしても人気があります。
映画では、この橋が村の外界との境界を象徴するような役割を果たしており、物語のテーマを視覚的に表現する重要な場所となっています。
平之荘神社
『ヴィレッジ』のロケ地の3つ目は、平之荘神社です。
兵庫県加古川市平荘町に鎮座するこの神社は、映画のポスタービジュアルにも使用された能舞台がある場所として注目を集めました。
1688年に建立されたといわれる歴史ある能舞台では、映画の重要シーンが撮影されています。
境内では約300人のスタッフとキャストが集まり、2日間にわたって撮影が行われました。
映画では、村の伝統である薪能のシーンが幻想的に描かれており、夜霧が漂う中で行われる能の演目「邯鄲」が物語の重要なモチーフとなっています。
住所 | 加古川市平荘町山角478 |
アクセス | JR加古川駅より乗車神姫バス「山角」下車すぐ |
兵庫県神社庁HP | 平之荘神社 |
平之荘神社では毎年2月に地元の小学6年生が狂言を演じる伝統行事も行われており、地域に根差した文化が息づいています。
神戸西クリーンセンター
『ヴィレッジ』のロケ地の4つ目は、神戸西クリーンセンターです。
神戸市西区にあるこのゴミ処理施設は、映画に登場する巨大なゴミ処理施設の外観イメージとして使用されました。
作品の中で、主人公がいじめに耐えながら働く場所として描かれており、物語の重要な舞台となっています。
映画では環境問題や産業廃棄物の不法投棄といった社会問題が描かれており、この施設はそうしたテーマを象徴する場所として機能しています。
住所 | 神戸市西区伊川谷町井吹字三番鬮74番地の1 |
アクセス | 市営地下鉄西神南駅から神姫バス「明石駅」行き乗車 「永井谷」下車徒歩南に5分 |
公式HP | 神戸西クリーンセンター |
映画『ヴィレッジ』のロケ地周辺のおすすめスポット
ここでは、『ヴィレッジ』のロケ地周辺のおすすめスポットについて、以下の3点を解説します。
1つずつ見ていきましょう。
- 道の駅美山ふれあい広場
- 美山民俗資料館
- 鶴林寺
道の駅美山ふれあい広場

『ヴィレッジ』のロケ地周辺のおすすめスポットの1つ目は、道の駅美山ふれあい広場です。
美山かやぶきの里から車で約10分の場所にあり、地元の新鮮な野菜や特産品を購入することができます。
美山牛乳を使ったソフトクリームや、美山産のそば粉で作った手打ちそばなど、地域ならではのグルメを楽しめるレストランも併設されています。
施設内には観光案内所もあるため、美山観光の拠点として利用するのもおすすめです。
週末には地元の農家さんが出店する朝市も開催されており、採れたての野菜や山菜を購入することができます。
住所 | 京都府南丹市美山町安掛下23-1 |
アクセス | JR山陰線「日吉」駅から南丹市営バス美山園部線 (S60/H60/H61)で「安掛」下車、徒歩2分 |
営業時間 | 4月~9月 8時30分~18時 10月~3月 8時30分~17時 |
休館日 | 1月~3月 毎週水曜日 4月~12月 第3水曜日 (8月、11月は無休) 年末年始 |
関連情報・森の京都地域振興社 | 道の駅美山ふれあい広場 |
聖地巡礼の合間に立ち寄って、美山の食文化を体験してみてはいかがでしょうか。
美山民俗資料館

『ヴィレッジ』のロケ地周辺のおすすめスポットの2つ目は、美山民俗資料館です。
かやぶきの里の集落内に位置し、約200年前の農家住宅を復元した建物の中で、当時の生活道具や農機具が展示されています。
母屋を中心に納屋と蔵の3棟で構成されており、中層農家住宅の形を忠実に再現しています。
2000年の火災で主屋と納屋を一度焼失しましたが、詳細な記録をもとに2002年に忠実に復元されました。
そのため、現在の建物は当時の姿をそのままに甦らせた貴重なものとなっています。
館内では囲炉裏のある居間や、当時使われていた農具、生活用品などを見ることができ、美山の人々がどのように自然と共生してきたかを学ぶことができます。
映画で描かれた村の暮らしをより深く理解するためにも、訪れる価値のある施設となっています。
住所 | 京都府南丹市美山町北中牧15 |
アクセス | 「JR日吉駅」より南丹市営バスに乗車「北(かやぶきの里)」 |
入館料 | 大人 300円 、小・中学生 無料 |
開館時間 | 1000〜16:00 |
休館日 | 月曜日休館 ※月曜祝日の場合は開館、翌火曜休館 お盆休業(2025年8月10日~8月16日) 年末年始休業 |
一般社団法人 南丹市美山観光まちづくり協会 | 美山民俗資料館 |
入館料は高校生以上300円とリーズナブルで、かやぶきの里散策と合わせて立ち寄るのがおすすめです。
鶴林寺

『ヴィレッジ』のロケ地周辺のおすすめスポットの3つ目は、鶴林寺です。兵庫県加古川市に位置し、聖徳太子が建立したと伝わる歴史ある寺院で、国宝の太子堂をはじめ多くの文化財を有しています。
平之荘神社から車で約20分の距離にあり、加古川エリアの観光と合わせて訪れることができます。
境内には本堂や三重塔などの重要文化財が点在しており、静寂な雰囲気の中で歴史を感じることができます。
春には桜、秋には紅葉が美しく、四季折々の景観を楽しむことができる名所としても知られています。
住所 | 兵庫県加古川市加古川町北在家424 |
アクセス | JR 「加古川」 駅より かこバス8分、徒歩15分。 かこバスは複数ルート利用可能ですが、 「別府海洋センター行き」鶴林寺BTは門前徒歩1分です。 山陽電鉄 「尾上の松」 より徒歩15分 |
入山料 | 500円 (中学生以上) 宝物館拝観料:500円(中学生以上) |
公開時間 | 9:00~16:30 |
休館日 | 年中無休 |
公式HP | 鶴林寺 |
映画のロケ地巡りの後に、日本の伝統的な寺院建築や文化に触れる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
映画『ヴィレッジ』とは?
ここでは、『ヴィレッジ』について、作品の特徴や魅力を解説します。
映画『ヴィレッジ』は、2023年4月21日に公開された日本のサスペンス・エンタテインメント作品です。
監督と脚本を務めたのは、『新聞記者』や『余命10年』などのヒット作で知られる藤井道人監督です。
主演は横浜流星さんが務め、黒木華さん、古田新太さん、中村獅童さんなど実力派俳優が脇を固めています。
物語の舞台は、夜霧が幻想的な霞門村という閉鎖的な集落です。
巨大なゴミ最終処分場を有するこの村で、主人公の片山優は父親が過去に起こした事件の汚名を背負いながら、母親の借金返済のために希望のない日々を送っています。
しかし、幼馴染の美咲が東京から戻ってきたことをきっかけに、彼の人生は大きく変化していきます。
作品には日本の伝統芸能である能が重要なモチーフとして登場します。村に古くから伝わる薪能の演目「邯鄲」が物語のテーマと呼応し、人生の儚さや運命について深く考えさせられる構成となっています。
映画は環境問題、格差社会、若年層の貧困など、現代日本が抱える社会問題を赤裸々に描き出しており、観る者に強烈な印象を残す作品となっています。
製作は「ヴィレッジ」製作委員会が担当し、KADOKAWAとスターサンズが制作幹事を務めました。
『ヴィレッジ』は2022年6月に死去したプロデューサー・河村光庸さんの遺作でもあり、彼が生前に与えた「お面をかぶった人々の行列」「能」というテーマが作品の核となっています。
上映時間は120分で、PG12指定作品となっています。
映画『ヴィレッジ』についてまとめ
今回は、映画『ヴィレッジ』のロケ地や周辺のおすすめスポット、作品の魅力について紹介しました。
京都府南丹市の美山かやぶきの里や長除大橋、兵庫県加古川市の平之荘神社、神戸市西区の神戸西クリーンセンターといった印象的なロケ地を巡ることで、映画の世界観をより深く体感することができます。
また、道の駅美山ふれあい広場や美山民俗資料館、鶴林寺など、周辺の観光スポットを訪れることで、地域の文化や歴史にも触れることができるでしょう。
ロケ地を訪れる際は、地域の方々や他の観光客への配慮を忘れず、マナーを守って楽しい聖地巡礼の旅をお過ごしください。
※この記事の内容は、2025年9月時点の情報をもとにご紹介しています。実際にお出かけの際は、公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。