『雑魚どもよ、大志を抱け!』ロケ地を紹介!映画の世界を歩く聖地巡礼スポット

足立紳監督が自身の小説『弱虫日記』を原作に、20年がかりで実現させた青春映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』です。
第15回TAMA映画賞最優秀作品賞を受賞し、多くの観客の心を掴んだ本作は、小学6年生の男子7人が織りなす友情と葛藤の物語です。
本記事では『雑魚どもよ、大志を抱け!』のロケ地となったスポットやアクセス方法、関連情報をまとめてご紹介します。
ロケ地巡りの計画にぜひ役立ててください。
映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』のロケ地スポット3選
岐阜県飛騨市でオールロケ撮影が行われた『雑魚どもよ、大志を抱け!』は、市内各所で撮影が行われました。
昭和の街並みが色濃く残る飛騨古川の情緒あふれる景色の中で、少年たちが駆け回る姿が映し出されており、飛騨市ではロケ地マップも制作され(配布終了)、映画のシーン写真とともに聖地巡礼を楽しめるようになっています。
- 瀬戸川と白壁土蔵街
- レールマウンテンバイク Gattan Go!!
- JR飛騨古川駅
今回ピックアップしたロケ地は、以下の3か所です。
瀬戸川と白壁土蔵街

物語の舞台となった町の象徴的な風景であり、少年たちの日常の背景として度々登場する美しいスポットです。
白壁の土蔵が美しく連なる通り沿いを流れる瀬戸川は清らかで、色とりどりの鯉が優雅に泳ぐ姿が印象的で、映画の中でも、心温まる場面の舞台として使われています。
四季を通じて異なる表情を見せる情緒豊かな景観は、作品の世界観を体感できる聖地となっています。
住所 | 岐阜県飛騨市古川町殿町 |
アクセス | JR高山本線 飛騨古川駅より徒歩5分 |
関連情報 | 飛騨市公式観光サイト |
レールマウンテンバイク Gattan Go!! 予約制

『雑魚どもよ、大志を抱け!』の撮影地としても使用されたレールマウンテンバイクは、少年たちの冒険心を象徴的な場面で登場します。
廃線となった旧神岡鉄道のレールの上を自転車で走る、新感覚のアクティビティで、映画と同じような体験が楽しめる人気スポットです。
レールマウンテンバイク「Gattan Go!!」には、まちなかコースと渓谷コースの2種類があります。
まちなかコースは、市街地近くを走るコースで、昭和レトロな街並みや生活感のある風景を眺めながら楽しめます。
距離や時間がほどよく、ファミリーや小さな子ども、ペット連れでも利用しやすいのが特徴です。
- 住所:岐阜県飛騨市神岡町東雲1327-2
- 営業時間:予約制
- 公式サイト:レールマウンテンバイク Gattan Go!!
一方、渓谷コースは、山間部の自然豊かなエリアを走り、渓谷や川沿いの鉄橋などスリルのある景観が魅力です。
迫力ある景色が楽しめますが、未就学児は乗れず、熊の出没で中止になる場合もあります。
大人や体力に自信のある人、冒険気分を味わいたい人向けのコースです。
- 住所:岐阜県飛騨市神岡町西漆山(建物がないため、番地はありません)
- 営業時間:予約制
- 公式サイト:レールマウンテンバイク Gattan Go!!
JR飛騨古川駅

主人公たちの生活圏の玄関口として登場し、物語の始まりと終わりを印象付ける重要なロケーションです。
飛騨高山からJRで15分の場所にある飛騨古川の中心駅で、映画では少年たちの日常と非日常を結ぶ象徴的な場所として描かれています。
駅舎の佇まいや周辺の風景は、作品の時代設定に合った懐かしい雰囲気を醸し出しています。
住所 | 岐阜県飛騨市古川町金森町8 |
アクセス | JR高山本線 |
映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』ロケ地周辺のおすすめスポット
『雑魚どもよ、大志を抱け!』のロケ地に行くときに、一緒に楽しめる周辺のスポットも見ていきましょう。
- 飛騨古川まつり会館
- 三嶋和ろうそく店
- 飛騨の匠文化館
- 蒲酒造場
- 三寺まいり(円光寺・真宗寺・本光寺)
それぞれ見ていきましょう。
飛騨古川まつり会館

飛騨古川まつり会館は、毎年4月19日・20日に開催される『古川祭・起し太鼓』を一年を通じて体験できる施設です。
“動”と“静”が織りなす祭りの迫力を臨場感あふれる4K映像で紹介し、実際に祭りで曳行される屋台3台を常設展示しています。
からくり人形の操作や起し太鼓の試し打ちなど、飛騨古川ならではの祭り文化を五感で楽しめます。
住所 | 岐阜県飛騨市古川町壱之町11-3 |
アクセス | JR飛騨古川駅より徒歩5分 |
営業時間 | 3月~11月 9:00~17:00 12月~2月 9:00~16:30 |
入場料 | 大人700円、子供300円 飛騨古川まつり会館・飛騨の匠文化館 2館共通券もあります |
定休日 | 年末年始 |
公式HP | 飛騨古川まつり会館 |
三嶋和ろうそく店

三嶋和ろうそく店は、江戸時代から250年以上続く、全国でも数少ない手作り和ろうそくの老舗です。
原料はすべて天然の植物性(櫨の実)で、ススが出にくく、風にも強いのが特徴です。店内では職人による製造実演を見学し、和ろうそく作りの工程について詳しい説明を聞くことができます。
NHK連続テレビ小説『さくら』の舞台としても知られ、毎年1月15日に行われる伝統行事『三寺まいり』では、特製の大和ろうそくが行事を彩ります。
住所 | 飛騨市古川町壱之町3−12 |
アクセス | JR飛騨古川駅より徒歩5分 |
飛騨の匠文化館 未就学児は入場不可

木の国飛騨で育った木材を使い、飛騨の匠の技を受け継ぐ地元の大工たちによって釘を1本も使わずに建てられた建物自体が見どころです。
館内では各種の継ぎ手や木組みの見本展示があり、千鳥格子を組むことができる体験コーナーも設けられています。
中庭に面する軒下には、建築に関わった大工の紋章「雲」が施された小腕が連なり、飛騨の匠の技術を間近で感じることができます。
住所 | 岐阜県飛騨市古川町壱之町10-1 |
アクセス | JR飛騨古川駅より徒歩5分 |
営業時間 | 3月~11月 9:00~17:00 12月~2月 9:00~16:30 (最終入館は閉館30分前) |
入場料 | 大人300円、子供100円(小学生未満無料) 飛騨古川まつり会館との共通入館券もあります 未就学児は入場不可 |
定休日 | 木曜日、年末年始 |
関連情報 | 飛騨市公式観光サイト |
蒲酒造場

300年以上にわたってこの地で地酒を造り続けている老舗の造り酒屋です。
飛騨の豊かな水の恵みと厳しい気候が育む酒米「ひだほまれ」を使った製法で、「白真弓」や「やんちゃ酒」をはじめ、シャンパンのような喉越しの「じゃんぱん」など幅広い品揃えで地元の人々に親しまれています。
歴史ある酒蔵の雰囲気とともに、飛騨の地酒の魅力を堪能できます。
また、事前予約制の酒蔵見学の情報確認もお願いします。
住所 | 岐阜県飛騨市古川町壱之町6-6 |
アクセス | JR飛騨古川駅より徒歩6分 |
定休日 | 年末年始 |
公式HP | 蒲酒造場 |
三寺まいり(円光寺・真宗寺・本光寺)

毎年1月15日の夜に行われる200年以上続く伝統行事で、親鸞聖人のご恩を偲んで町内の3つのお寺を詣でる風習です。
この日は瀬戸川沿いに千本ろうそくが並び、川面に映る灯りが幻想的な光景を作り出します。
縁結びの行事としても知られ、飛騨古川の冬の風物詩となっています。
開催日 | 毎年1月15日 |
会場 | 円光寺、真宗寺、本光寺および瀬戸川周辺 |
関連情報 | 飛騨市公式観光サイト |
映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』とは?
『雑魚どもよ、大志を抱け!』は、映画監督・脚本家として『百円の恋』や『喜劇 愛妻物語』で知られる足立紳が手がけた2023年公開の青春映画です。
上映時間は約144分で、小学6年生の少年たちの心の葛藤と成長を繊細に描いたヒューマンドラマとして多くの観客に感動を与えました。
2023年3月24日に全国公開された『雑魚どもよ、大志を抱け!』は、足立紳監督が自身の小説『弱虫日記』を原作として20年がかりで実現させた念願の企画でした。
主演には関西Jr.「Boys be」のメンバーである池川侑希弥を迎え、田代輝、白石葵一らオーディションで選ばれた少年たちが共演しています。
本作は第15回TAMA映画賞で最優秀作品賞を受賞し、第35回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」部門や第25回上海国際映画祭「NIPPON EXPRESS」部門にも正式出品されるなど、国内外で高い評価を獲得しました。
映画の原作となった足立紳の小説『弱虫日記』は講談社文庫から刊行されており、映画化によって改めて注目を集めました。
監督自身が執筆した原作小説は、映画では描ききれない細やかな心理描写も楽しめる作品として、映画ファンからも愛読されています。
まとめ
『雑魚どもよ、大志を抱け!』の聖地である岐阜県飛騨市は、映画の世界観をそのまま体感できる魅力的な観光地です。
瀬戸川と白壁土蔵街の美しい景観、レールマウンテンバイクでの爽快体験、そして周辺の歴史ある文化施設まで、作品の余韻に浸りながら充実した時間を過ごせます。
昭和の面影を残す飛騨古川の街並みを歩けば、少年たちが駆け抜けた青春の1ページを追体験できることでしょう。
ぜひ映画を観た後は、実際にこの地を訪れて、作品に込められた想いと飛騨の魅力を肌で感じてみてください。