『銀河鉄道の父』ロケ地を紹介!映画の世界を歩く聖地巡礼スポット

2023年5月に公開された映画『銀河鉄道の父』は役所広司さんと菅田将暉さんが親子役で初共演し、宮沢賢治とその父・政次郎の深い愛情を描いた感動作です。
原作は門井慶喜さんによる第158回直木賞受賞作で、没後90年を迎える賢治の生涯を父親の視点から描いています。
『銀河鉄道の父』の撮影は、賢治の故郷である岩手県花巻市をはじめ、大正ロマンあふれる岐阜県恵那市の岩村町・明智町など、各地で行われました。
映画に登場する商家や街並み、そして賢治ゆかりの地を実際に訪れることで、作品の世界観をより深く味わうことができます。
このブログでは、『銀河鉄道の父』の主要なロケ地をご紹介していきます。
映画『銀河鉄道の父』のロケ地スポット5選
ここでは、『銀河鉄道の父』のロケ地について、以下の5か所を解説します。
- 岩村城下町本通り一帯
- 木村邸
- 勝川家
- さつき旅館
- 遍照山淨光寺
1か所ずつ見ていきましょう。
岩村城下町本通り

『銀河鉄道の父』のロケ地の1か所は、岩村城下町本通りです。
岩村町本通りは、江戸時代から続く城下町の面影を残し、平成10年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
約1.3kmにわたる通りには、なまこ壁の商家や旧家が建ち並び、映画の世界観を見事に演出しています。
映画では、この歴史ある町並みが重要なシーンの撮影場所として使用されました。
古い町並みを歩けば、明治・大正時代にタイムスリップしたような感覚を味わえるでしょう。
住所 | 岐阜県恵那市岩村町251 |
アクセス | 岩村駅下車徒歩10分 |
岩村町観光協会 | 岩村町本通り重要伝統的建造物群保存地区 |
撮影当時のロケセットが再現された時期もあり、映画ファンにとっては見逃せないスポットとなっています。
木村邸

『銀河鉄道の父』のロケ地の2か所目は、木村邸です。
恵那市指定文化財に指定されている木村邸は、江戸時代の大問屋の建物で、映画の撮影場所として使用されました。
建物の中に入ると、当時の商家の暮らしぶりを垣間見ることができます。
江戸時代の建築様式がそのまま残されており、映画のワンシーンを思い出しながら見学できるでしょう。
住所 | 岐阜県恵那市岩村町329−1 |
アクセス | 岩村駅より徒歩20分 |
営業時間 | 10:00~16:00(12月~2月は10:00~15:00) |
料金 | 無料 |
定休日 | 月曜日(休日の場合は開館)・年末年始 |
恵那市観光協会 | 木村邸 |
歴史を感じる空間で、映画の余韻に浸ってみてはいかがでしょうか。
勝川家

『銀河鉄道の父』のロケ地の3か所目は、勝川家です。
恵那市の指定文化財である勝川家では、宮澤家の食事のシーンなどが撮影されました。
江戸時代後期の商家の趣を残す建物で、映画では家族が集まる温かな場面に使われています。
座敷に座って窓の外を眺めると、映画の中の政次郎や賢治の視線を追体験できるかもしれません。
建物内には当時の生活用品なども展示されており、江戸時代の暮らしを学ぶこともできます。
住所 | 恵那市岩村町317 |
アクセス | 岩村駅より徒歩20分 |
営業時間 | 10:00~16:00(12月~2月は10:00~15:00) |
料金 | 無料 |
定休日 | 火曜日・年末年始 |
恵那市観光協会 | 勝川家 |
家族の絆を描いた映画のシーンを思い出しながら、ゆっくりと見学してみてください。
さつき旅館
『銀河鉄道の父』のロケ地の4か所目は、さつき旅館です。
明智町に古くからある旅館で、映画の撮影場所として使用されました。
趣のある和風建築は、明治・大正時代の風情をそのまま残しており、映画の時代設定に完璧に調和しています。
外観を眺めるだけでも、映画のワンシーンを思い出すことができるでしょう。
明智町を訪れた際には、実際に宿泊して映画の世界に浸ることもできます。
夜になると、静かな町並みがさらに情緒を増し、映画の余韻をゆっくりと味わえる特別な時間となるはずです。
住所 | 岐阜県恵那市明智町常盤町1158-1 |
アクセス | 明知鉄道「明智駅」下車、徒歩10分 |
公式HP | さつき旅館 |
ロケ地巡りの拠点として、ぜひ利用を検討してみてください。
遍照山淨光寺
『銀河鉄道の父』のロケ地の5か所目は、遍照山浄光寺です。
静かな佇まいのお寺で、映画の中では重要なシーンの撮影に使われました。
境内は落ち着いた雰囲気に包まれており、映画の物語が持つ深い精神性を感じられる場所です。
本堂や庭園は丁寧に手入れされており、四季折々の美しさを楽しむことができます。
映画では、賢治の心の葛藤や家族との絆を描くシーンが撮影されました。
訪れた際には、静かに手を合わせながら、映画の感動的な場面を思い返してみてはいかがでしょうか。
住所 | 岐阜県恵那市本町336 |
アクセス | 岩村駅より徒歩15分 |
心が洗われるような、穏やかな時間を過ごせるはずです。
映画『銀河鉄道の父』のロケ地周辺のおすすめスポット
ここでは、『銀河鉄道の父』のロケ地周辺のおすすめスポットについて、以下の3か所を解説します。
- 岩村城跡
- 岩村醸造
- 恵那峡
1か所ずつ見ていきましょう。
岩村城跡

『銀河鉄道の父』のロケ地周辺のおすすめスポットの1か所目は、岩村城跡です。
標高717mに築城された岩村城は、日本三大山城の一つとされ、日本百名城にも選ばれています。
山頂までは徒歩で約20分ほどかかりますが、登り切った先には見事な石垣が残されており、その迫力に圧倒されるでしょう。
天守閣跡からは視界が開け、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。
特に春の桜や秋の紅葉の時期は、多くの観光客で賑わいます。
女城主の伝説が残る城としても知られており、歴史好きにはたまらないスポットです。
住所 | 恵那市岩村町字城山 |
アクセス | 明知鉄道「岩村駅」 より徒歩で約60分 |
恵那市観光協会 | 岩村城跡 |
ロケ地巡りと合わせて、ぜひ足を運んでみてください。
岩村醸造
『銀河鉄道の父』のロケ地周辺のおすすめスポットの2か所目は、岩村醸造です。
創業240年余りを誇る歴史ある酒蔵で、女城主にちなんだ地酒を製造しています。
城下町の風情ある町並みの中に佇む蔵は、外観も趣があり、写真撮影のスポットとしても人気です。
見学や試飲もできるため、日本酒好きの方には特におすすめできます。
伝統的な製法で丁寧に造られたお酒は、岩村の清らかな水と豊かな自然の恵みを感じられる味わいです。
お土産として購入すれば、旅の思い出とともに岩村の魅力を持ち帰ることができるでしょう。
住所 | 岐阜県恵那市岩村町342番地 |
アクセス | 岩村駅より徒歩約15分 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
公式HP | 岩村醸造 |
ロケ地巡りの合間に立ち寄って、地元の文化に触れてみてはいかがでしょうか。
恵那峡

『銀河鉄道の父』のロケ地周辺のおすすめスポットの3か所目は、恵那峡です。
大井ダムの建設によって木曽川がせき止められ、峡谷とともにダム湖が広がる景勝地で、奇岩や断崖が織りなす風景が特徴です。
遊覧船でのクルーズ観光も人気で、約30分の船旅では両岸にそびえる岩肌を間近に眺めることができます。
春の新緑や秋の紅葉の時期には多くの観光客が訪れます。
周辺には遊歩道も整備されており、散策しながら自然の景観を楽しむこともできます。
住所 | 岐阜県恵那市大井町恵那峡 |
アクセス | 那駅から東鉄バスで恵那峡行き 「恵那峡バス停」下車 |
恵那市観協会 | 恵那峡 |
岩村町からは車で30分ほどの距離にあるため、ロケ地巡りと組み合わせた観光におすすめです。
映画『銀河鉄道の父』とは
映画『銀河鉄道の父』は、門井慶喜さんの第158回直木賞受賞作を原作とし、成島出監督がメガホンを取った作品です。
主演の役所広司さんが宮沢賢治の父・政次郎を演じ、菅田将暉さんが賢治役、森七菜が妹のトシ役で出演しています。
物語は、宮沢賢治を「“不器用な息子”」という視点から描き、父・政次郎の無償の愛を通して究極の親子愛と家族の絆を描いた感動作となっています。
2023年5月5日に公開されたこの作品は、生前は無名だった宮沢賢治の才能を信じ続けた家族の物語を、父親の目線から丁寧に紡ぎ出しています。
撮影は2022年5月から6月にかけて、岐阜県恵那市の岩村町・明智町を中心に行われました。
坂口理子さんが脚本を担当し、いきものがかりさんの楽曲「STAR」が主題歌として使用されています。
成島出監督は、『八日目の蝉』や『いのちの停車場』など、人と人との絆を描くことに定評のある監督です。
没後90年を迎えた宮沢賢治の新たな一面を発見できる、見応えのある作銀品といえるでしょう。
映画『銀河鉄道の父』についてまとめ
今回は、映画『銀河鉄道の父』のロケ地5選と周辺のおすすめスポットを紹介しました。
岐阜県恵那市の岩村町は、江戸時代から続く城下町の風情が色濃く残る美しい場所です。
岩村城下町本通り一帯をはじめ、木村邸、勝川家、さつき旅館、遍照山淨光寺といったロケ地を巡れば、映画の世界観を存分に味わえるでしょう。
さらに、岩村城跡や岩村醸造、恵那峡といった周辺スポットを訪れることで、より充実した旅行になるはずです。
映画を観た感動を胸に、ぜひ実際にロケ地を訪れて、宮沢賢治が生きた時代の雰囲気を体感してみてください。
※この記事の内容は、2025年10月時点の情報をもとにご紹介しています。実際にお出かけの際は、公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。